東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位 【お知らせ】 1) 日本航空宇宙学会 空気力学部門に発足した「高レイノルズ数空力」研究会の活 動の一環として,2018年7月4日(水)-6日(金)に宮崎で開催された第50回流体力学 講演会/第36回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウムにて,企画セッショ ン「高レイノルズ数流れと空気力学」を開催しました。最終日の最終セッションでし たが会場は一杯と盛況でした。今後も本学会を中心に,年に1回ほどオープンな場で 高レイノルズ数流れや空気力学に関する実験及び数値解析研究の議論の場を設けてい きます。 「高レイノルズ数空力」研究会では,現在,高レイノルズ数空力研究に興味をお持ち の参加会員を募集しています。会員の方々には,高レイノルズ数空力研究に関する最 新の研究成果や研究動向,今後の計画について議論する定期的な研究会会合へのご案 内を差し上げます。ご興味のある方は是非ご参加ください。参加希望者は,研究会主 査 河合(kawai@cfd.mech.tohoku.ac.jp)までご連絡ください. 「高レイノルズ数空力」研究会ホームページ: http://branch.jsass.or.jp/aerocom/activities/seminar/high_re/ 2) 第2回航空機空力研究ワークショップの開催 2019年3月(予定)に航空機空力研究ワークショップを開催いたします。 詳細は本メールマガジンにて順次ご報告させていただきます。 【本センターに関する論文のご紹介】 [題目] :Deployment Simulation Using Absolute Nodal Coordinate Plate Element for Next-Generation Aerospace Structures [著者] :Otsuka, K., and Makihara, K. [雑誌名他] :AIAA Journal, Vol. 56, No. 3, 2018, pp. 1266-1276. (DOI: 10.2514/1.J056477) [概要] 火星探査航空機や深宇宙探査衛星DESTINYといった次世代航空宇宙構造物はジョ イントで連結された多数の極柔軟部材を展開する.これらの設計において,火星 や宇宙空間を模擬した展開実験は容易ではないため,数値モデルを用いた展開解 析が必須となる.本論文では精度と効率に優れた数値モデリング法を提案した. 提案手法の要となるのは,柔軟多体動力学の分野で提案され,近年注目を集めて いる非線形有限要素法ANCFである.ANCFは回転角を使用せずに,全体座標系で表 現されたベクトルのみを変数として用いるので多くの利点がある.一方,計算効 率が悪いことと相対回転角に基づく展開トルクモデリングが困難となることか ら,従来の定式化のままでは展開解析には適用できなかった.そこで本研究で は,「面外変形に比べて,面内変形は小さい」という航空宇宙構造物の特徴に基 づき,計算効率を大幅に向上させるANCFの弾性力モデリング法を提案した.さら に,この特徴を利用することで複雑な座標変換を必要としない展開機構の三次元 モデリング法を提案した.提案手法では従来ANCFの10万分の1の計算時間で展開 解析が可能となった. 【連絡先】 東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 星 杏奈(Anna Hoshi) 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL: 022-795-7998 FAX: 022-795-7998 E-mail: next@cfd.mech.tohoku.ac.jp URL: http://www.next.mech.tohoku.ac.jp/ (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。