東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位 【お知らせ】 1)AOS-Fall 2017: Next generation transport aircraft workshop fall 2017の開 催 2017年11月15日~17日にAOS-Fall 2017を米国ワシントン大学にて開催いたします。 詳細 http://www.plum.mech.tohoku.ac.jp/AOS_Fall/ 2) 航空機空力研究ワークショップの開催 2018年3月19日~20日に航空機空力研究ワークショップを仙台にて開催いたします。 詳細は本メールマガジンにて順次ご報告させていただきます。 [題目] : Finite-volume-concept-based Pade-type filters [著者] : Takashi Shiroto, Soshi Kawai and Naofumi Ohnishi [雑誌名他] : Journal of Computational Physics, Vol. 349, 2017, pp. 215-219; https://doi.org/10.1016/j.jcp.2017.08.027 [概要] : 航空機の形状設計では空力特性が非常に重視され,流体力学,特に乱流現 象の考慮が重要となる.また特に航空宇宙分野で取り扱う圧縮性流体シミュレーショ ンでは,保存量の保存特性を数値的にも満たすことが重要となる.すなわち,保存特 性を満たしながら乱流現象を精度良く解析する必要がある.高精度な乱流解析では, 例えば中心的かつ高解像度な高次精度コンパクト差分法に代表されるような計算法に 加えて,計算の安定性を確保するため,流れの高波数帯に対して拡散効果を持つ low-passフィルターを組み合わせて使うことが多い.Shapiroが1975年に陽的なフィ ルターを,そして高次精度コンパクト差分法と一緒によく使われる陰的フィルターを Leleが1992年に提案している.本論文ではまず,従来のShapiroやLeleのフィルター の定式化では,丸め誤差などのエラーの積み重ねが発生し,保存特性が乱されること を理論および数値実験の両面から示した.その上で,従来のShapiroやLeleの定式化 では満足されない保存特性をマシーンゼロレベルで満足する,有限体積法の保存則の 考えに基づいた,セル境界での``フィルターフラックス''の出入りによってセルの値 がフィルターのかかった値に変化する,という考えに基づくフィルターの定式化を提 案している. 【連絡先】 東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 星 杏奈(Anna Hoshi) 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL: 022-795-7998 FAX: 022-795-7998 E-mail: next@cfd.mech.tohoku.ac.jp URL: http://www.next.mech.tohoku.ac.jp/ (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。