東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位の皆様 【お知らせ】 ・Next generation transport aircraft workshop 2017の開催 2017年4月12日~14日に本センター主催のNext generation transport aircraft workshop2017をシアトルにて開催いたします。 詳細はメールマガジンにて順次ご報告させていただきます。 【本センターに関する論文のご紹介】 [題目] : Large-eddy simulation of NACA0015-airfoil flow at Reynolds number of 1.6x10^6 [著者] : Makoto Sato, Kengo Asada, Taku Nonomura, Soshi Kawai, and Kozo Fujii [雑誌名他] : AIAA Journal (in press); http://dx.doi.org/10.2514/1.J054963 [概要] : 実際の航空機空力設計を実施する上で重要となる翼周りの流体現象は, 乱流遷移現象を伴う高レイノルズ数流れ(コード長ベースのレイノルズ数でRe>10^6) となっている.また乱流遷移現象は航空機の空力特性(例を挙げると失速特性や 層流翼実現など)に大きな影響を与える重要な流体現象となるため,高レイノルズ 数条件下における翼面上の乱流遷移現象を理解することは,学術的にも空力設計と いう工学的な観点からも重要課題の一つとなっている.しかし,10^6レベルの高レ イノルズ数翼流れの高精度な流体解析は実験的にも数値計算的にも困難であり,明 らかでない点が数多く残されている.そこで本論文では,高精度数値計算手法と京 コンピュータを併用することで,10^6レベルの高レイノルズ数翼流れをLarge-Eddy Simulation (LES)で解析し,特に高レイノルズ数条件下における翼面上で発生する 乱流遷移現象に注目した解析を実施している.本LES解析より,10^6レベルのレイノ ルズ数条件下では,翼前縁で発生するK-H不安定性に起因する2次元的な渦構造は流 れの擾乱の影響を受けやすく,汎用的な風洞実験や汎用スパコンで解析が可能な10^4 や10^5レベルの低・中レイノルズ数条件下では見られない2次元的な渦構造の湾曲か ら乱流遷移に至ることが示唆されている. 【連絡先】 東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 郷土 由里(Yuri GOUDO) 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL: 022-795-6982 FAX: 022-795-6983 E-mail: jisedai@plum.mech.tohoku.ac.jp URL: http://www.plum.mech.tohoku.ac.jp/jisedai/ (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。