東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位の皆様 【お知らせ】 (1)第7回次世代航空機研究セミナーの開催 日時:平成28年11月14日(月)15:00~17:10 場所:東北大学 機械・知能系共同棟6F会議室(611) 講演① 15:00~16:00 講師 髙橋英美氏(宇宙航空研究開発機構) 講演題目「次世代超音速巡航機に関する実験的研究及び概念検討-エアロス パイクノズル,ソニックブーム,及び大気乱流について-」 概要 大陸間移動を短時間にするための次世代超音速航空機の実現に向けて, 巡行・推進性能及び環境適合性等を向上させる必要がある.本講演では,エ アロスパイクノズル推進技術を機体に統合した概念について,また,ソニッ クブームや大気乱流の影響に関する議論を中心に,幾つかの高速・空気力学 分野の研究を融合して超音速航空機について考える. 講演② 16:10~17:10 講師 小池俊輔氏(宇宙航空研究開発機構) 講演題目「遷音速バフェットとその抑制手法(ボルテックスジェネレータ) に関する研究」 概要 遷音速バフェット現象の解明と,その抑制技術であるボルテックスジ ェネレータ(VG)の設計手法の獲得を目的とし,JAXA航空技術部門では複数回 の風洞試験を実施した.本講演では,この試験結果に基づき,2次元翼およ び80% 縮尺NASA Common Research Modelの遷音速バフェットの特徴を報告す る.また,VGの効果が両模型で異なることを示し,後退角の影響を中心にVG 設計の要点を解説する. ご興味のある方はぜひご参加ください。 (2)Next generation transport aircraft workshop 2017の開催 2017年3月10日~14日にシアトルにて開催予定だったNext generation transport aircraft workshop2017は2017年4月開催に変更調整中です。 詳細はメールマガジンにて順次ご報告させていただきます。 【本センターに関する論文のご紹介】 [題目] : Investigation of impinging jet resonant modes using unsteady ressure-sensitive paint measurements [著者] : Timothy Davis, Adam Edstrand, F. S. Alvi, Louis Cattafesta, Daisuke Yorita, Keisuke Asai [雑誌名他] : Exp in Fluids, 05/2015; 56(5). DOI: 10.1007/s00348-015- 1976-9015-1976-9 [概要] : 高速ジェットが地面に衝突すると条件によって共鳴が起こる.共鳴 が起こると位相のそろった大きな組織的な流れが衝突面の下流に伝わり,ノ ズルの出口におけるせん断層に生じる擾乱と干渉して強力な音波を発生する. このフィードバックメカニズムによって,軸対称もしくは螺旋型の2つの モードの共鳴が起こり得る.本研究ではこれらの共鳴モードに対して高速応 答型感圧塗料(PSP)を適用し,ジェットの衝突面における2次元的な非定常 圧力場を計測した.計測手法には依田らが開発した条件付き画像平均を用い, 衝突面の表面に埋設した非定常圧力変換器の信号を基準信号とし,数kHzの 周波数領域における位相平均画像を取得した.ノズル出口のマッハ数は1.5, 衝突面との距離はノズル直径を基準にしてh/Dj = 4 and 4.5である.実験の 結果,これら2条件での位相平均圧力場が劇的に変化することが明らかにな った.h/Dj = 4.5の場合は周波数6.3 kHzの軸対称の圧力変動が生じるのに 対し,h/Dj= 4 では同時に2つのモードが生じた.1つは周波数7.1 kHzの 軸対称モードで,もう一つは4.3 kHzの螺旋型モードである.これら高速PSP による計測結果は別途取得したシュリーレン画像の位相平均画像と良い相関 を示した. [備考] :本研究はフロリダ州立大との共同研究として実施した. 【連絡先】 東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 郷土 由里(Yuri GOUDO) 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL: 022-795-6982 FAX: 022-795-6983 E-mail: jisedai@plum.mech.tohoku.ac.jp URL: http://www.plum.mech.tohoku.ac.jp/jisedai/ (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。