東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位の皆様 【お知らせ】 (1)Next generation transport aircraft workshopの開催 3月下旬に、シアトルにて本センター主催のNext generation transport aircraft workshopの開催を予定しております。 今年度もボーイング高等教育プログラムワークショップとの共同開催となります。 参加をご希望の方は事務局までお問い合わせください。 (2)Next generation transport aircraft web seminarの開催 12月17日(水)にNext generation transport aircraft web seminarを開催いたし ました。 詳細は添付書類をご確認ください。 【本センターに関する論文のご紹介】 [題目] : Multiscale approach to predict crack initiation in unidirectional off-axis laminates [著者] : Yukihiro Sato, Tomonaga Okabe, Ryo Higuchi, Kenichi Yoshioka [雑誌名他] : Advanced Composite Materials, 23 (2014), 461-475. [概要] : 本論文では、異なる二つのスケールにおける有限要素解析を組み合わ せたマルチスケールモデリングを提案し、CFRP製の一方向斜向積層板中における き裂発 生を予測した。本論文で提案したマルチスケールモデリングでは、繊維 と樹脂を区別せず均質材と仮定するミリメートルスケールの巨視解析と、繊維と 樹脂を直接モデル化するマイクロメートルスケールの微視解析を組み合わせる。 巨視解析により求めた積層板中のひずみ履歴を外的 負荷として微視解析に与え ることで、巨視的な変形場における繊維と樹脂の微視的変形を解くものである。 き裂は樹脂中に発生すると仮定し、樹脂の破壊基準と して、弾性変形下におけ る脆性破壊基準及び塑性変形下における延性損傷則の二つを採用した。結果、 90°積層材では、負荷方向に平行に並ぶ繊維の 極付近において樹脂が体積膨張 し、脆性的にき裂が発生した。発生したき裂は延性損傷則により進展した。一 方、60°以下の角度を有する斜向積層材 では、体積膨張による脆性破壊は生じ ず、全て延性損傷則によりき裂が発生した。以上の結果より、負荷に対する繊維 の角度に応じて破壊メカニズムが 異なることを明らかにした。また、提案した 手法によるき裂発生予測結果は試験結果と一致し、本手法の妥当性を示した。 【連絡先】 東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 郷土 由里(Yuri GOUDO) 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL: 022-795-6982 FAX: 022-795-6983 E-mail: jisedai@plum.mech.tohoku.ac.jp URL: http://www.plum.mech.tohoku.ac.jp/jisedai/ (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。