東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位の皆様 【お知らせ】 (1)平成24年6月8日 東北大ーJAXA共同研究報告会(仙台開催) (2)5th Symposium on Integrating CFD and Experiments in Aerodynamics 詳細はhttp://integration2012.jaxa.jp/にて (3)平成24年6月22日 第1回次世代航空機研究セミナー 東北大学高等教育開発推進センター 准教授 橘由加先生 題目:「英語教育」の必要性と実践 時間、場所に関しましては後日、改めてご連絡させていただきます。 また、当日はUstreamにてウエブ中継を行う予定にしております。 企業の皆様にはこのウエブ中継をご覧いただければ幸いです。 【本センターに関する論文のご紹介】 [題目] : Effect of Model Deformation on Aerodynamic Coefficients for the AGARD-B Wind Tunnel Model [著者] : K. Yasue and K. Sawada [雑誌名他] : Transactions of the Japan Society for Aeronautical and Space Sciences, Vol. 54, No. 185/186 (2011), 163-172 [概要] : AGARD-B風洞検定用標準模型に関する静的空力弾性解析を行った。セル 緩和型陰的不連続ガレルキン法を用いて求められた模型周り流れ場より翼面荷重 分布を求め、構造解析プログラムに代入して主翼変形量を求めた。変形した翼形 状に格子を張り直し、流れ場を求めることによって、空力荷重と弾性変形が釣り 合う空力平衡形状を反復的に求めた。マッハ数1.4の超音速気流中に設置された AGARD-B風洞模型に対して、複数の迎え角に対する静的空力弾性解析を行った。 計算では、千歳に設置されている防衛省三音速風洞の気流総圧1.67気圧、気流総 温273Kを用いた。計算の結果、迎え角15度の場合に空力荷重によって主翼端は 0.94mm撓むことが分かった。この時、揚力係数は0.0019の減少、抵抗係数も 0.0009減少した。決して大きな形状変化ではないが、小さなアスペクト比のデル タ翼模型でも模型変形効果の考慮が必要になることが示された。さらに、気流 マッハ数1.4に対する最大レイノルズ数条件(2.3×10^8/m)でどの程度模型変形を 生じるかを予測した。気流総圧14気圧、気流総温280Kを仮定すると、迎角8.5度 の場合には翼端で約6mm撓み、揚力が0.015減少することが示された。民間航空機 のような大きなアスペクト比の主翼では、このように高い風洞総圧条件下で風洞 試験を行うと、模型に大きな変形が生じて風洞試験データの正確さが損なわれる ことが危惧される。これよりCFDを用いた風洞試験データ補正法の整備の必要性 が議論された。 【連絡先】 東北大学大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 郷土 由里(Yuri GOUDO) 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL:022-795-6982 FAX:022-795-6983 E-mail: jisedai@plum.mech.tohoku.ac.jp (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。