東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位


【お知らせ】
2021年6月30日（水）-7月2日（金）にオンラインで開催されます第53回流体力学講演
会/第39回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウムにて，企画セッション
「高レイノルズ数流れと空気力学」を開催します．
気力学に関する実験及び学会企画セッションホームページ：
https://branch.jsass.or.jp/aerocom/ryu/ryu53/ryu53lecture/

【本センターに関する論文のご紹介】
[題目] :Absolute Nodal Coordinate Formulation with Vector-Strain
Transformation for High Aspect Ratio Wings
[著者] :Otsuka, K., Wang, Y., and Makihara, K.
[雑誌名他] :ASME Journal of Computational and Nonlinear Dynamics, Vol. 16,
No. 1, 2021, p. 011007. (DOI: 10.1115/1.4049028)
[概要]
次世代旅客機，衛星航空機には，誘導抵抗低減による環境負荷低減，航続距離増加を
目的とした軽量高アスペクト比翼を搭載することが期待されている．軽量高アスペク
ト比翼は従来解析法で扱えない大変形を伴った非線形空力弾性応答を示す．本論文で
は，大変形を極めて少ない変数で表現できる新しい非線形有限要素法Absolute
Nodal Coordinate Formulation with Vector-Strain Transformation
(ANCF-VST)を提案した．ANCF-VSTは幾何学的関係に基づいて大変形解析に広く用いら
れてきたベクトル変数を歪変数に変換して運動方程式を記述する．この結果，高アス
ペクト比翼の大変形解析に必要な精度を保ちつつ，１要素当たりの変数を1/6にまで
低減できる．さらに，従来の非線形有限要素法と異なり，ANCF-VSTは剛性行列を一定
に保つことができるので，静的空力弾性解析を極めて効率よく行うことができる．大
変形解析のベンチマーク問題において，従来のベクトル変数型非線形有限要素法と比
較して，提案する歪変数型ANCF-VSTは計算時間を3.4%まで低減できた．さらに，
ANCF-VSTに基づく構造モデルをUnsteady
Vortex Lattice Methodに基づく空力モデルと連成させることで，非線形空力弾性解
析を可能とした．


【連絡先】
東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局
〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01
TEL: 022-795-7998 FAX: 022-795-7998
E-mail　secretary-klab【@】tohoku.ac.jp　（【】削除してください）
URL: http://www.next.mech.tohoku.ac.jp/
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