東北大学大学院工学研究科次世代航空機研究センター関係各位 【お知らせ】 2021年6月30日(水)-7月2日(金)にオンラインで開催されます第53回流体力学講演会/ 第39回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウムにて,企画セッション「高レイ ノルズ数流れと空気力学」を開催します. 気力学に関する実験及び学会企画セッションホームページ:https://branch.jsass.or. jp/aerocom/ryu/ryu53/ryu53lecture/ 【本センターに関する論文のご紹介】 [題目] :Amine/Epoxy Stoichiometric Ratio Dependence of Crosslinked Structure and Ductility in Amine-Cured Epoxy Thermosetting Resins [著者] :Nobuyuki Odagiri, Keiichi Shirasu, Yoshiaki Kawagoe, Gota Kikugawa, Yutaka Oya, Naoki Kishimoto, Fumio S. Ohuchi and Tomonaga Okabe [雑誌名他(URL等)] :Journal of Applied Polymer Science, Vol. 138, Issue 23, 2021 Article No. 50542. URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/app.50542 [概要] :航空機の構造部材にも適用されている炭素繊維強化熱硬化性樹脂(CFRP)の母 材に用いられるエポキシ樹脂は,同じ主剤と硬化剤の組み合わせでも,その配合比が変 わるだけで,硬化物の機械的・熱的な特性が大きく変わることが知られている.本研究 では同一エポキシ樹脂成分でありながら,硬化剤当量比の異なる組成を作成し,分子構 造と機械的特性との関係を評価した.また当量比を変えることによる分子構造の違いを 分子動力学(MD)計算を適用して可視化し,構造の違いについて議論した.硬化剤当量比 が0.6の系では最終硬化度が低く脆性的性質を示したが,当量比の高い系よりもヤング 率が高く,ガラス状の状態での熱膨張係数と比熱は高かった.一方,より当量比の高い 系は,延性が向上し,ヤングが低下することが認められた.MD計算により得られた分子 ネットワーク構造を比較すると,低当量のエポキシ樹脂では分子ネットワークの分岐度 が高い構造を示した.一方,当量比の高い系では,分岐の程度が10〜15%低く,直鎖構 造の比率が高くなっていた.高い当量比で見られる低い分岐度は,延性の増大と対応し た. 【連絡先】 東北大学 大学院工学研究科 次世代航空機研究センター事務局 〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-01 TEL: 022-795-7998 FAX: 022-795-7998 E-mail secretary-klab【@】tohoku.ac.jp (【】削除してください) URL: http://www.next.mech.tohoku.ac.jp/ (*)本メールへの返信はご遠慮頂き、お問い合わせは上記アドレスにお願いします。